オーストラリア南部に位置するタスマニア州の首都「ホバート（Hobart）」は、他のオーストラリアの都市とは一線を画す独自の魅力を持つ美しい港町です。オーストラリア大陸から離れたタスマニア島に位置し、その豊かな自然環境と歴史的背景から、観光地としても非常に人気が高いエリアです。この記事では、ホバートの魅力や特徴について詳しく紹介していきます。
1. 歴史を感じる街並み
ホバートは、1804年にイギリスの植民地として設立され、オーストラリア国内で二番目に古い都市です。町の中心には、植民地時代の建物が多く残されており、その風景はまるで時を遡ったかのような感覚を与えてくれます。歴史的な建造物のひとつである「サラマンカ・プレイス（Salamanca Place）」は、かつて倉庫街として利用されていましたが、現在はギャラリーやカフェ、レストランが立ち並ぶ活気のある観光スポットとして知られています。石造りの建物と美しい街並みが融合し、散策するだけでも歴史を感じることができるでしょう。
1.1 サラマンカ・マーケット
毎週土曜日には、サラマンカ・プレイスで「サラマンカ・マーケット」が開催され、地元のクラフト品や新鮮な食材、アート作品などが販売されます。観光客や地元の人々で賑わい、タスマニアならではの特産品を手に入れることができます。特に手作りの雑貨やアクセサリー、地元の食材はお土産にも最適です。
2. 雄大な自然環境
ホバートの最大の魅力は、何と言ってもその圧倒的な自然環境です。街の背後にそびえる「ウェリントン山（Mount Wellington）」は、ホバートの象徴的な存在であり、標高1271メートルからの絶景を楽しむことができます。頂上に向かう道中では、豊かな自然や野生動物を目にすることができ、ハイキングやドライブコースとしても人気です。頂上からはホバート市内やタスマニア海峡を一望でき、晴れた日には遠くまで見渡せるパノラマビューが広がります。
2.1 ウェリントン山のハイキング
ウェリントン山は、様々なハイキングコースが整備されており、初心者から上級者まで楽しむことができます。特に「クネニー・トラック（Kunanyi Track）」は人気のコースで、雄大な自然を感じながらトレッキングが楽しめます。季節によっては雪が積もることもあるため、防寒対策をしっかりと行いましょう。
2.2 ブルニ島（Bruny Island）へのアクセス
ホバートからフェリーで行くことができる「ブルニ島（Bruny Island）」も、自然愛好家には見逃せないスポットです。手つかずの自然が広がるこの島では、絶滅危惧種の動物や鳥たちに出会えるほか、白砂のビーチや断崖絶壁の絶景ポイントが点在しています。また、地元のチーズや牡蠣、ワインなどを楽しむグルメツアーも人気です。
3. 文化と芸術の発信地
ホバートは、小さな町ながらも文化や芸術が盛んな場所としても知られています。その中心となるのが、モナ美術館（MONA: Museum of Old and New Art）です。モナは世界でもユニークな現代アートの美術館として有名で、古代の美術品から現代アートまで幅広い作品が展示されています。モナに訪れると、その奇抜な展示やコンセプトに驚かされること間違いありません。
3.1 モナフェリーでのアクセス
モナ美術館へは、ホバートのウォーターフロントからフェリーでアクセスするのが一般的です。フェリー自体もユニークなデザインで、船上からの景色を楽しみながら約25分のクルーズを楽しむことができます。
3.2 ダークモフォ（Dark Mofo）
毎年冬には、ホバートで開催されるアートフェスティバル「ダークモフォ（Dark Mofo）」が世界中のアートファンを魅了します。このフェスティバルでは、現代アートや音楽、パフォーマンスが夜のホバートを彩り、町全体が独特の雰囲気に包まれます。特に冬至の時期に行われるため、暗い冬の夜が幻想的なアートの舞台となり、多くの観光客が集まります。
4. グルメも楽しめる街
タスマニア州は、オーストラリア内でも特に新鮮な食材が豊富な場所として知られています。ホバートのレストランでは、地元で採れたシーフードやオーガニックな野菜、タスマニア産のワインやチーズなど、グルメな料理を楽しむことができます。特に、タスマニアの牡蠣やサーモンは絶品で、多くのレストランで提供されています。
4.1 フィッシュ・フレンジー（Fish Frenzy）
ホバートのウォーターフロントにある「フィッシュ・フレンジー」は、地元の新鮮なシーフードを使ったフィッシュアンドチップスが有名なレストランです。観光客だけでなく、地元の人々にも愛されており、港を眺めながら食事を楽しむことができます。
4.2 ワインとクラフトビール
タスマニアは、ワインやクラフトビールの生産地としても知られており、ホバートではこれらの地元産ドリンクを楽しめるバーやレストランが多数あります。特にピノ・ノワールやスパークリングワインは、タスマニアの冷涼な気候で育まれた高品質なものが多く、ワイン好きにはたまりません。
まとめ
ホバートは、歴史と自然、文化が見事に融合した街であり、訪れる人々に多様な魅力を提供してくれます。サラマンカ・プレイスでの歴史的な散策、ウェリントン山やブルニ島での自然体験、モナ美術館でのアート鑑賞、そして地元の新鮮な食材を使ったグルメと、ホバートでの滞在は充実したものになること間違いありません。
また、ホバートはおしゃれで落ち着いた街なので、ワーホリで落ち着いた港町で過ごしたいと思っている人にはおすすめです。旅行で行きましたが、たくさんのシーフードがあって、街も素敵で、イベントもちょこちょこあって、すごく気に入りました。
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